アンティーク沙羅 
岡田正子

旅TOPへ TOP
私のねぐら (ホテル )       2004年 2月
 旅には野宿を好まないなら、寝る場所を確保する必要がある。私は基本的に、全く予約なしでホテルへ直行。
22年間世界を旅しているのでこの寝場所探しにもさまざまなスト‐リーがある。

20年前、韓国のソウル空港で安宿を紹介してもらって行ったら、レセプションはなんとなく妖しげな、英語の話せないおばさん。
何かおかしい・・・
部屋のセミダブルの上にはピンクのハート型のクッションが二つ、でっかい鏡。
ピンときました。ああここはラブホテルなのだと。でも貴重な体験でしたよ。
この英語の話せないおばさんはとてもやさしくって、言葉の通じない私の面倒を生一杯みてくれました。
朝は事情ありげなラブラブカップルを見かけた。そこには韓国の庶民の裏側?の生活があった。

一番困るのは真夜中にフライトが着くこと。予約なしで夜中の1時や2時にホテルへ行けば、小さなホテルは閉まっているし、大きなホテルはすでにフル。
リュックを担いで地元の男の子ととぼとぼ真夜中に街をウロウロしたこともある。
アメリカの若いカップルと4人部屋に同宿(ドミトリーでなく)したこともある。
だが22年間、毎年2ヶ月から3ヵ月間旅をしていて、今のところ寝場所が見つからなかった事はない。

だが、どんなホテルが一番居心地良いかという私の好みが明らかになってきた。
まず高級ホテルは金銭の問題もあるが一人旅には不必要。
かえって女一人が高級ホテルに泊まるのは惨さもある。
ロビーに座っているとやってきますよ。男性が。好みの男性なら大歓迎なのですが。大抵そうじゃない!そして男をサガしていると見られる!

旅を始めた20年前は2ドルくらいの匂う安宿にも泊まった。
こういう場所もあるのだと好奇心が背中を押した。今ではなくなってきたので貴重な体験になった。

私の好みのホテルは中流のホテル。だいたいアジアだと10ドルから30ドルまで。
庭に芝があり、そこにデッキチェアーあること。昼寝や読書用に。
レストランを併設していること。食も生きる必需品。そのために外出しなくても良い。
お湯が出ること。お風呂付でないと絶対嫌という男性が多いが、私は日常もほとんどシャワーのみ。
でも、暑い夏でもお湯を浴びたいのです、私は。

これはあくまでも理想の条件であり、また国や場所で多少違う。
  タイ・チエンマイ
タイのチエンマイはほとんど毎年訪れている。
22年前、初めての時はナイトバザール前に京都ホテルというのがあり泊まっていた。
2年くらいで何故か閉鎖。現代は衣料品のスーパーマーケットになっている。
次に見つけたのがチエンマイゲストハウス。ピンクリバーのそばにある昔の木造建築。
芝生の庭にはデッキチェア‐、前はすぐ河。外国人の宿泊客も多かった。
毎年一回か二回ここに5年くらい泊まっていた。結構気に入っていたのだがあるとき行くと廃墟になっていてびっくり。
地元の人の話では脱税で強制撤去になったとか。
その次に見つけたのが右の写真の「ホームプレイス」

「ホームプレイス」の私の部屋
ここに十数年泊まっている訳だが、ここにも変遷があった。
5年前だったか突然、経営者が日本人になっていた。
タイ美人の奥様を従え羽振りがよさそうだったのは初回の時だけ。
翌年、実質は奥さんの妹がレセプッションにいて取り仕切っていた。
何しろこの方は若い、美人だが暗い。
上品振り過ぎ。サービス業向きでない人だった。
経営者の日本人もサービス業を知らないのか滅多に姿を見ることがなかった。

そして翌年元の経営者、中国系タイ女性、リーが復帰。
リーは父親が亡くなりバンコックの家族の元に帰っていたのだ。
ホテルは売ったのではなく貸していたが、借主の日本人は全く家賃を払わなかったとの事。

素敵!と言うほどのホテルでもないがとにかく安い。一泊800円。ローケイションも悪くない。
水栓トイレ、お湯のシャワー付きの部屋です。が、
古くなってきてるのですよね。時折シャワーが上手く使えない。
それでもなーんと無く今年もここへ泊まった。
 
ジャイプール
世界には指折りの有名なホテルがたくさんある。

だがその余りにも素晴らい、元マハラジャの邸宅などは私の好みでない。
だが私にも必ず予約を入れて泊まるホテルがある。私のオリエンタルホテルである。
それはインドのジャイプールにあるアリヤ・ニワスというホテル。

なんといってもマネージメントが素晴らしい。
チップはご法度。シーツは真っ白、床のタイルも毎日拭き掃除をしてくれる。
お掃除の後、ベッドの上に札があり、もしシーツの交換が必要でない日はこの札を掛けてください、自然資源、水の節約になります、
とこの札には書いてある。
何所でも高級ホテルを除いて連泊するとシーツを毎日交換しない。
ここはお客の希望を尋ねているのである。
家で毎日シーツを取り替える人はいないだろう。私も2.3日おきにシーツの交換をしてもらう。
レセプションの方もきちんと背広を着た男性が常時3名。
すでに私は顔で、皆さん覚えていてくださっている。
インターネットが使え、ランドリサービスもある。
ベジタリアンのレストランが併設されていてリーズナブルな値段で三食、食べれる。
 
左のような庭があり、リスが走り回り、小鳥がさえずっている。
毎朝、この庭で食事をする。

私の大好きな部屋はNo410、屋上にあるのでとても静か。
この部屋が取れないときでも必ず屋上の部屋を指定する。

右の写真のような広いテラスが屋上にあり、
テーブルやデッキ手ェアーもある。
余り人がいないので、ここが私のお好みの場所。
夜、星空を眺めたり、本を読んだり、
次の本の「もの物語への旅」のイラストもここで描きました。
 
 

No410の室内
壁、天井には絵が描かれています。
ょっと私にしては大きすぎるホテル(100以上の部屋数)だが、何しろこれで私の部屋は一泊500ルピー、1200円。
下の階だと300ルピーから。冬はヨーロッパからの長期滞在者も多い。毎年数人の同じ顔に出会う。
難点は人気があり予約が取れないとことだが・・・・・・

今まで、幾つのホテルにお世話になったのでしょう。
私が宿泊する小さなホテルでは自然とホテルの方と友達になり、さまざまなことで助けてもらっている。

女性の一人旅、時には誤解する男性従業員もいるが・・・・今のところたいした不快な経験は無い。
おわり