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ローマングラス

発掘ローマングラスはここ

歴史

ローマングラスアクセサリーはここ




レバノン・バールペック

古代メソポタミアではB.C.18世紀にはガラスの製作がおこなわれていていました。
その製法を記した粘土板が発掘されています。

エジプトではB.C15世紀、トドメス3世の時代にガラスの杯が作られています。
この時代はいずれにしても貴重品で支配者の贅沢品であったと思います。
エジプトでは不透明なガラスが多く製作されていました。

紀元前60年頃、現在のレバノンのサイダであろうといわれていますが、吹きガラスの製作が発明されました。
古代ガラスの型による製作よりも一挙に大量のガラス瓶を作ることが可能になりました。
そして庶民の日常品として使われていました。

当時のローマ帝国の繁栄の下に、帝国内だけでなくシルクロードを東へ、フエニキア人の航海術によって西へとガラス瓶は交易品としても広がってゆきました。

全てのローマ遺跡ではこのガラスが発掘されています。
とりわけ,イスラエル、シリア、レバノンでは多くのローマングラスが出土しています。

 

 

銀化現象 


時代の変遷と共にやむおえず地中に埋まったガラスは土の成分と同化作用を起します。
おそらく土の成分だけではなく湿度気温なども影響を与えるのでしょう。
その過程で、紫、緑,赤黄金色、ピンクなどさまざまな色をまとって我々の前に姿を表しました。
多くのものが虹色の上に白っぽい銀色の薄い膜で覆われていますので、日本ではこの現象を銀化現象と呼んでいます。
埋まっていた環境によりこの銀化現象を起さないものもありますが、
中国の鉛ガラスよりソーダガラスのローマングラスはこの現象を起すことが多いようです。
ローマ帝国の遺跡は乾燥地帯にあることも一因でしょう

銀化現象はガラスが土の中に数百年以上埋まっていて初めて起す現象です。土の中にいて起す現象なので地上の空気中では変化はしません
アクセサリー作り                                         
30数年前初めて博物館で透明なササン朝のガラスが虹色に発色をしているのを見たとき、私は自然現象の不思議さと美しさに驚嘆しました。
その後も古いガラスが手に入ると、ルーペで銀化していないかと眺め透かしたものです。アフガニスタン、トルコ、シリア、ヨルダン、レバノン、イスラエルと多くのローマ遺跡も訪ねました。

彫金家ですがまさかこれでアクセサリーを作るなんて恐れ多くってと思いもしないことでした。

ガラスは壊れ易いものですので完全な姿で出土するものは少なく、地中に埋もれていく過程で破片となり長い眠りについたものがたくさんあります。

そんな多くの銀化ガラスの破片の出会い、イスラエルのジュエリー作家がすでに銀化ガラスの破片でアクセサリーを製作しているのを知り、美しく銀化した破片を蘇らせることもいいのではと製作にとりかかりました。

発掘品ですので、手に入った時点では泥まみれです。
丁寧に泥を落し、身につけるものですのではがれ落ちるものは落します。

1999年の秋、私の店、沙羅でこのイベントを行いましたが、その際、ローマングラスをカットするなんてというローマングラスの愛好家の苦情もありましたので、今回はできるだけカットしないで製作することを試みました。
ただし、ガラスですので鋭くとがった破片は止むおえずカットし製作したものもあります。

ローマングラスと言う言葉の響きの心地良さ。ルーペで光の角度を変えて見るとその世界は自然が作った万華鏡。色の魔術師の魔法にかかったように、毎日その怪しい美しさに励まされ製作にとりかかっています
ローマングラスアクセサリー取り扱い方について
銀化現象は空気中で変化することはありません。 ただ手で触れた場合皮脂が入ると色が消えることがあります。
でもご心配無用、その時は洗剤(台所用のものが油を溶かすのに効果的)をつけて歯ブラシなどで洗ってください。
その際水につけると銀化は消えます
消えない銀化現象は自然のものではありません。
洗った後、ティシュで水気を吸い取らせ自然乾燥してください。
何度洗っても大丈夫です。以前よりもました美しい銀化があらわれます。

私がローマングラスの破片を手に入れたときは発掘品ですので泥んこの状態です。
まず水で丁寧に洗いますし、製作中どうしても何度も汚い手で触れますので最後にセッティングするとき洗剤と歯ブラシで洗っています。
銀化現象は水で消え,乾燥すると現れる性質をもっています。
2000年の時の流れが作った虹色を楽しんでください。
  沙羅工房  岡田正子